前回に続いて2回目のボク以外のビルダーが作ったビルドロッドの紹介コーナーです。
世界に1本しかない、その人の感性が詰まったビルドロッド。
すでにロッドビルドをしている人も、これからロッドビルドをしようと思っている人も、はたまたロッドビルドに興味がない人も、市販品にはない独自の世界観を持ったビルドロッドを見て、新たな刺激をもらいましょう!
第2回目は、今の釣り場に通うようになって出会ったMくんのロッドたち。
まだ作成したビルドロッドの数は多くないけど、Mくんの世界観がしっかりと詰まったカッコいいロッドたちをご賞味ください!
IPSショートエンド
IPSのリールシートにDPS-KNフードを採用したオーソドックスなデザインのリールシート。スクリュー部のカーボンパイプは、マグナムクラフトの独特なカーボン柄でデザインを引き締めてくれている。
フードスクリュー部のメタルパーツは、マタギのK-16CBTOPのガンメタ、同じくマタギのK-16CBDOWNのガンメタを採用し、ブランクとリールシートの結合部にはマタギのD16-FRのガンメタを使ってまとめている。
DPSのフードはICカラーを使っているけど、そこにデカールを貼ってコーティングしている発想が面白い。
ショートエンドで操作性を向上させるために、エンドパーツはEVAで必要最低限に小型化。
母指球のちょうど下にフィットしてホールド感は最高!
IPSとショートエンド&ミニマムエンドは、ホールド感だけを求めるなら最高の組み合わせ。
はじめてロッドビルドに挑戦する時に是非挑戦してもらいたい組み合わせだね。
カーボンフードDPSスケルトン (ブランクスルー ショートエンドVer.)
つづいてコチラはDPSスケルトンでアップロック仕様。フード部は金属を剥いで軽量化し、一般的なカーボンロービングじゃなくてエポキシにカーボン繊維を細かくカットしたものを混ぜたカーボン樹脂でコーティングして強度を出している。
カーボンロービングと比較して、カーボン樹脂独特の模様がカッコいい。
トップのメタルパーツは、形状からしてマタギのHTWC-Bのシルバーを使っているのかな?
いや、BLANK ZAPPERのBZWCか。
DPSフード部のメタルパーツも、同じメタルパーツを使っているように見える。
サイズが違うと見た目の印象も変わるね。
ブルーのカラーで統一感をだすために、カラーカーボンパイプのブルーを採用しているのもオシャレ。
フード部の合わせ目はブルーのスレッドで引き締めている。
カーボンに描かれているデカールを見ると、わかる人にはわかる。
アニメ「攻殻機動隊」のタチコマという「AIを搭載した自らの意思で動ける多脚型の超ハイテク思考戦車」をイメージして作られたロッドだ。
攻殻機動隊…ボクはまだまだ勉強不足なので、プライムビデオで勉強します。
リールシート後方部は開放型。
アップロック仕様なので、後方にスクリュー部がある。
スクリュー部のカーボンパイプもブルーのカラーカーボンを使用し、メタルパーツはおそらくBLANK ZAPPERのBKDPS-16 ASH-WCのブルーと、BKDPS-16 ASH-ARのブルーを使っている。
エンドはミニマムエンドをEVAとラバーパーツで作成。
エンド部のメタルパーツはマタギのHTWC-Bのブルーを使用。
これ、タチコマをイメージしているからDPSのフードを敢えて丸く膨らませているんだと思うんだけど、そういう世界観大好きです。
細部までしっかりと考えてデザインされていて、独特の世界観が出ているロッドはカッコいいなぁ。
DPS-SKスケルトン(ブランクスルー ショートエンドVer.)
最後はDPS-SKスケルトンのこのロッド。何やら、タチコマの他にもフチコマやウチコマもあるんだって?!
勉強不足のため、これ以上の言及は避けておこう。
ブラックに統一されたこのロッド、リールシートとブランクの結合部にはカーボンアーバーが艶めかしく輝く。
ダウンロックのDPSのスクリュー部には、BLANK ZAPPERのBKDPS-16 ASH-WCのマットブラックと、BKDPS-16 ASH-ARのマットブラックを使っていて、カーボンパイプは同じくBLANK ZAPPERのKN16フード 4軸カーボンパイプのマットを使用している。
スケルトン部のカーボンパイプは、サバロの超軽量カーボンスペーサーかな?
そこから後方のSKパーツで一旦膨らませて、エンドに向けて流れるように絞り込んだデザインが美しい。
フロント部のタチコマをイメージした丸いフード部から、艶消しカーボンパイプに絞り込むデザインと、リア部のSK部で膨らんだ箇所からメッシュの艶消しカーボンパイプを挟んで、フロントと同様の艶消しカーボンパイプに絞り込んで流れるデザイン。
斜めにカットしたカーボンパイプをそのまま見せるデザインが憎いね。
独創的なデザインだけど、デザインだけじゃなくて絶対にホールド感も良いはず。
ほら、母指球にしっかりフィットして心地よい。
ブランクスルーにミニマムエンドの使用は他の2本と同じ仕様。
少し外したシンメトリーデザインだけど、独創的かつホールド感も考えられていてカッコいい。
刺激になるなぁ。
機能性も遊び心も兼ね備えたロッドこそ、ビルドロッドの醍醐味。
今回ご紹介するのは以上の3本でした!
これからロッドビルドする際の刺激になったり、デザインの参考になれば幸いです。
ロッドビルドに興味のある方は、こちらの記事もどうぞ。
それでは、素敵なロッドビルドLifeを!
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