ボクが分離しないフードにこだわっているのは、自己満以外の理由はない。
そんな自己満の極みである「分離しないカーボンフード」
ようやく量産型の作り方が確立できたので紹介しよう。
真似しようと思う変態はほとんどいないと思うけどな。笑
DPSフードの金属部を剥がす
DPSフードの剥がし方は、もうみんな知ってるよね?何回も解説しているので、今回はサクッといきます。
「Fuji」ロゴの突起部分をドリルとかを利用して削る。
こんな雑な感じで大丈夫。
ヒートガンで30秒くらい熱したら、ペンチで金属部を掴んで、マイナスドライバーで黒い樹脂部を押す。
ペンチは引っ張るけど、マイナスドライバーは押し出すイメージで、金属と黒い樹脂を分離させる。
慣れてコツを掴むと、ホントにサクッと取れるようになるので頑張ろう。
そしたら上の写真の左側にある凸部分をカットするよ。
ダイヤモンドカッターでサクッとね。
あとは切断部をサンドペーパーでキレイに処理。
この処理を適当にやると、最終的な出来栄えが汚くて後悔するから注意してね。
ジョイント部作成のため、おゆまるくんを活用
キレイに樹脂部の処理を終えたら、さっき剥がした金属をかぶせよう。「Fuji」の突起を雑に処理したところが引っ掛かって、ちゃんとハマるはず。
おゆまるくんを鍋でグツグツ煮立てて柔らかくしたら、黒い樹脂と金属の間におゆまるくんを隙間なく詰め込んでいく。
指に力を入れてギュッとおゆまるくんを押し込んで、はみ出てきたおゆまるくんはキレイに取り除こう。
ちょっと見えにくいけど、これくらいキレイにおゆまるくんをはめ込んでね。
おゆまるくんが完全に固まったら、金属を外す。
この時、黒い樹脂からおゆまるくんが剥がれないように注意しながら外してね。
もし剥がれてしまったら、また熱湯にフードごとぶっ込んで、おゆまるくんを柔らかくして黒い樹脂に押しつけて貼り付けよう。
上手くいけば、こうやってキレイにおゆまるくんがくっついた状態で金属が外れるよ。
カーボン樹脂で周りをコーティング
カーボン樹脂を作成。左はコーティング剤。
ボクはフレックスコートのハイビルドを使用。
粘度と硬化後の硬度と、個人的には1番扱いやすく信頼があるコーティング剤。
主剤1に対して、硬化剤0.9の比率が硬化不良を起こしにくい比率だね。
右は、カーボン繊維をハサミで細かくカットしたもの。
カーボンブレードホース や カーボンロービング をハサミでカットしよう。
カーボン繊維の量が少ないと、パキッと折れやすくなる印象。
カーボン繊維を多めにすると、カーボン樹脂の粘度が高くなって扱いにくくなるけれど、硬化後に硬度と粘り強さが両立できるのでカーボン繊維は多めがおすすめ。
こんな感じで、けっこう厚めに塗っていく。
薄く塗って、結局足りなくてまたカーボン樹脂を作らなきゃいけないのは面倒臭いので、たっぷり厚めに塗ろう。
爪楊枝を横に押し当てながら転がすイメージで、中に気泡が入らないようにね。
2日ほど完全硬化させよう。
硬化したら、旋盤で削って型を整えていこう。
型が整ったら、おゆまるくんはペリッと剥がしてしまおう。
ジョイント部の作成
フード部とスクリュー部のジョイント部の作成に入る。新しく採用されたアイテムは、 黒いプラ板の厚さ0.5mm 。
フードスクリューのジョイント部の外径をボールペンでなぞってプラ板に書き込んで印を付けて、その円に沿って旋盤で穴を空けていく。
最初は6mmくらいのドリルビットで穴を空けて…
そこから穴を拡張していく。
ボールペンで縁取りしたラインより1mmほど小さめの穴にして、そこから微調整していくのがおすすめ。
キレイに穴が空いたら、試しにスクリュー部をはめ込んでみる。
ピッタリ。
そしたら、スクリュー部を外して、フード部に接着していこう。
円の真ん中に接着するように慎重に。
接着には デブコン を使用。
2液性接着剤で、硬化後の硬度もバツグンだ。
脱脂と足付け強化の傷入れもお忘れ無く。
完全に硬化したら、余計なプラ板をハサミでカット。
旋盤でプラ板部分をキレイに整えていく。
旋盤である程度整えたら、今度は1000番のサンドペーパーで丁寧に磨いて下地作りをする。
この下地作りが完成度を高めるために大事な工程。
時間をかけて丁寧にやりましょう。
コーティングは薄塗りで複数回
下地ができたらコーティングを薄く塗って、硬化を待つ。納得いく光沢が出るまでコーティングと硬化を複数回繰り返す。
コーティングが納得のいく状態になったら、スクリュー部とフード部をパチっとドッキング。
分離しないカーボンフードの量産型の完成。
ちなみに、引っ張り強度にはすこぶる弱いので、一度ドッキングさせたらフード部とスクリュー部は分離させないことをお勧めする。
ロッドビルドに関するまとめ記事は、こちらをどうぞ。
それでは、素敵なロッドビルドLifeを!
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