前回の記事で、5種類の特徴はあるていど把握できたので、その中から1本を選んでブランクに繋げる工程に入ります。
ホントの特徴は実際に釣り場で使ってみないとわかんないんだけどね…。(ノД`)
チタンティップを継ぐブランクは、マグナムクラフトのX5914。
今回のロッドは、MIZARのULTIMATE TOPのモニターが決まる前から作成を始めていて、「どんなロッドを作りたいか」が決まっていたので、5種類のうちどれを選ぶかに迷いはなかった。
そう、今回選んだULTIMATE TOPはコチラ。
19standardです。
これまでボクが好んで作ってきていたチタンティップとほぼ同じスペック。
- 先径は0.6mm
- 元径は1.4mm
- 有効レングスは1700mm
どの程度の加工でブランクに継ぐことができるか見てみましょう。
まずはブランクに差し込む部分である印籠部。
もともとは10mmで作られているけど、ボクは7mmで作ります。
理由は…
これは取説に書いてあった通り、そのままペンチでカット。
ちなみに、カット前の先径とカット後の先径はどっちも0.6mmでしたよ^_^
チタンティップ側の調整が終わったら、次はブランク側の調整。
今回のブランク、マグナムクラフトのX5914は、ティップ先径が1.8mmに対して、チタンティップの19standardの元径は1.4mmで、その差が0.4mm。
何も調整しない状態をチェックするため、無加工で差し込んでみると上記のように印籠部が見えてしまっているので、このままだと簡単に抜けてしまう。
ブランク側のティップ内径を広げる必要があるので、細い棒ヤスリをティップ側にブッ刺して、指でクルクルと棒ヤスリを回してティップ側の内径を拡張していく。
ちなみに、ボクが使っている棒ヤスリは100均のモノ。
個体差がすごくて、なるべく先端が細いものを厳選して購入してます。
意外とすぐに内径が広がるので、一気に棒ヤスリを回しすぎないこと。
内径を広げすぎてチタンティップとブランクの間に隙間ができちゃうと、ブランク内でチタンティップが動いてしまってブランク破損の原因になってしまいますのでね。
ほんの数秒、棒ヤスリをクルクルするだけで、こんなにピッタリと継ぐことができた。
ここまでで作業時間5分程度。
自分で0.7→1.5mmのチタンティップを19standardと同じテーパーに加工する場合は、ボクの場合数時間から数日かかる作業が不要になったのだ。
硬いチタンを削る作業が大好きなドMな人には物足りないけど、ボクにとっては最高の時短。
ブランクと印籠部が真っ直ぐに繋がっているかどうかをしっかりとチェック。
必要に応じて手曲げで調整しましょう。
ブランク側の調整が済めば、あとは2液製エポキシで接着するだけ。
ボクは念のため、上記のように印籠部に傷を入れて、少しでもエポキシの足付けを良くするおまじないをする。
余計な部分はペンチでカット
まずはブランクに差し込む部分である印籠部。もともとは10mmで作られているけど、ボクは7mmで作ります。
理由は…
- 7mmあればチタンティップとブランクを真っ直ぐ継ぐのに十分な長さ。
- なるべくデザイン以外の余計な部分は削ぎ落としたい。
- 印籠部が長すぎると、印籠部への負荷がかかりやすくブランクとの継部で折れやすくなる。長い棒を折るのと、短い棒を折るのとどちらが簡単に折れるかの考えかた。
- 印籠部が長いと、チタンティップが折れた時にブランク内部に印籠部が残りやすくなり、ブランクをカットせずに取り出すのが困難になる。
- 少しでも軽くしたい。
これは取説に書いてあった通り、そのままペンチでカット。
ちなみに、カット前の先径とカット後の先径はどっちも0.6mmでしたよ^_^
ブランク側の内径調整は慎重に
チタンティップ側の調整が終わったら、次はブランク側の調整。今回のブランク、マグナムクラフトのX5914は、ティップ先径が1.8mmに対して、チタンティップの19standardの元径は1.4mmで、その差が0.4mm。
何も調整しない状態をチェックするため、無加工で差し込んでみると上記のように印籠部が見えてしまっているので、このままだと簡単に抜けてしまう。
ブランク側のティップ内径を広げる必要があるので、細い棒ヤスリをティップ側にブッ刺して、指でクルクルと棒ヤスリを回してティップ側の内径を拡張していく。
ちなみに、ボクが使っている棒ヤスリは100均のモノ。
個体差がすごくて、なるべく先端が細いものを厳選して購入してます。
意外とすぐに内径が広がるので、一気に棒ヤスリを回しすぎないこと。
内径を広げすぎてチタンティップとブランクの間に隙間ができちゃうと、ブランク内でチタンティップが動いてしまってブランク破損の原因になってしまいますのでね。
ほんの数秒、棒ヤスリをクルクルするだけで、こんなにピッタリと継ぐことができた。
ここまでで作業時間5分程度。
自分で0.7→1.5mmのチタンティップを19standardと同じテーパーに加工する場合は、ボクの場合数時間から数日かかる作業が不要になったのだ。
硬いチタンを削る作業が大好きなドMな人には物足りないけど、ボクにとっては最高の時短。
ブランクと印籠部が真っ直ぐに繋がっているかどうかをしっかりとチェック。
必要に応じて手曲げで調整しましょう。
2液製エポキシでULTIMATE TOPとブランクを接着
ブランク側の調整が済めば、あとは2液製エポキシで接着するだけ。ボクは念のため、上記のように印籠部に傷を入れて、少しでもエポキシの足付けを良くするおまじないをする。
そしたら、ブランクのティップ側の穴に2液製エポキシを少しずつ詰め込み、ULTIMATE TOPの印籠部を差し込む。
ボクが使用している2液製エポキシは、みんな大好きなデブコン です。
はみ出たエポキシは、うすめ液を染み込ませたティッシュでキレイに拭き取ろう。
ブランクと印籠部が真っ直ぐに継げているかの最終チェック。
最後は逆さ吊りにして、内部のエポキシを少しでもティップ側に寄せて隙間を埋めるおまじない。
これでエポキシが硬化すれば作業完了。
チタンティップとブランクを継ぐ時に、メタルロックを使用する人もいますが、ボクはブランクをカットせずにリビルド出来ることを優先して、2液製エポキシを使用しています。
このへんはお好みで選択すれば良いでしょう。
作業を終えて
今までは、チタンティップのアジングロッドを作る際にロッドビルド初心者が最も苦労したのはチタンティップの印籠部の加工や、テーパー加工だった。納得のいく調整をするには数時間から数日かかる作業だし、それなりの技術や工具が必要だったし、いろんな事情で工具を扱えない人もいただろう。
MIZARのULTIMATE TOPを使えば、多く見積もっても10分程度でチタンティップとブランクを継ぐことができる。
特別な工具も必要ない。
しかも、比較的扱いやすいスペックから玄人好みのクセが強いスペックまで取り揃えた5種類の中から選べるので、幅広い層のアジンガーやロッドビルダーが自分の好みに合わせたチタンティップのアジングロッドが作れるようになるでしょう。
アジングの新たな楽しみを見つけたい人に、ぜひオススメしたい。
それでは、素敵なロッドビルドLifeを!
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