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読者のみなさまは、チタンティップのアジングロッドに対して、どんなイメージを持ってますか?
  • 感度がめちゃくちゃ良いらしい
  • キャスト時にティップがおじぎしやすいらしい(キャストにコツがいるらしい)
  • 先重りするらしい
  • 多少雑に扱っても折れないらしい
  • 気温が低すぎると感度が落ちるらしい
他にも色々有るんでしょう。
まぁ、上記はチタンティップのアジングロッドを使った事がない人のイメージかな。

では、チタンティップのアジングロッドを使った事がある人のイメージはどうだろうか?
  • ビックリするほどの感度じゃない
  • キャストは大して意識しなくても全力で振り切らなければ大丈夫
  • 先重りする
  • 雑に扱っても折れない
  • 気温低くても感度の違いなんてわからなくね?
こんな感じのイメージを持ってる人って、意外と多いんじゃないかな?
「え?チタンティップ使う意味なくない?」
と思った人…(・ω・)ノ

そうなんですよ。
チタンティップって、とりあえずブランクに繋いでおけば幸せになれるモノじゃないんだよ。
  • 釣り場の水深
  • メインで使用するリグウェイト
  • 動のアジングなのか
  • 静のアジングなのか
  • チタンティップの長さ
  • チタンティップの元径
  • チタンティップの先径
  • チタンティップのテーパー
  • チタンティップに付けるガイドの数
上記を考えてホームの釣り場に合わせて作られたチタンティップロッドであれば、今まで見えなかったアジングの楽しさや奥深さが見えてくる。

だからアジングガチ勢の猛者たちは、釣り場に色んなシチュエーションを想定したビルドロッドを何本もロッドスタンドに突っ込んで釣り場に立つんだ。
そして、何年も飽きずに自分のロマンを追い続けるわけよ。

そんな能書きをこんなブログで垂れ散らかしているから、
「ロッドビルドって難しそう」
「チタンティップって、上級者じゃないと使いこなせないのか」
そんなイメージが付いてきちゃうんだよね。

でも、そんなことない。
今回ボクが言いたいのは、「チタンティップのアジングロッドは初級者にも使って貰いたい」ということ。

アジング初級者が苦労すること

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アジングを始めたばかりの頃、苦労したことは何でしたか?

それまでの釣り経験の有無によって、キャストとかアジがいる場所とかあるかもしれないけれど、ボク自身がいちばん苦労したのは「リグの操作」だった。

一般的なカーボンソリッドの市販ロッドで、当時は(も)パッツン系の硬いアジングロッドが多い。
そりゃあ、パッツンだとアジからのバイトがカツーンって伝わってきて分かりやすいし気持ちいいよね。

でもさ。
1g前後のジグヘッドを極細のラインに付けて、風や潮の流れがある中で、パッツンロッドで初級者がリグのレンジを把握する事ができるかい?

リグの存在を確認するためにアクションをして、その度にリグが上ずってしまって、「中層かな」と思っていたのにリグが水面を走ってた…なんて事、ボクは沢山経験してたよ。

どのルアーフィッシングでも、ターゲットのいるレンジにルアーを持っていかなければ釣れるわけがない。

その「ターゲットのいるレンジ」をどれだけ正確に狙い打てるかがいちばん大事であって、ターゲットからのバイトがわかりやすいなんてのは二の次で良いんだよ。

そんなのはどんなロッドだってある程度はわかるんだから。

初級者にチタンティップのアジングロッドをすすめる理由

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水深が10メートル前後の釣り場で、市販のアジングロッドを使って全然アジが釣れずに飽きてしまっていた知人がいた。
周りのエキスパートアジンガーは、ポンポンとアジを掛けている。

こんな状況、楽しめる訳ないよね。
キャスト後のカウントも伝え、同じリグウェイト、同じワームを使っても状況は変わらない。
キャスト後のカウント中にアジからのバイトがあるようなイージーゲームなら釣れるだろうけど、残念ながらその時は違っていた。

ボクのロッドの中の、チタンティップの全長が180mmの所謂ロングチタンロッドを貸してみた。
キャスト後のカウント後に、最初にアクションをした時のティップの重みをしっかり覚えておくようにと。

潮の流れや向きによる場合はあるけれど、同じレンジを狙う場合はその重みがレンジ操作のヒントになる。
その後、知人は面白いようにアジを掛けていた。

「ウソつけ!そんなマンガみたいな話あるわけないだろ!」
と、思う方もいるかもしれないけど、ウソみたいなホントの話だよ。

初級者にいちばん大事なのは、想像しているレンジと実際のレンジを近づけること。
ロングチタンは先重りして気持ち悪いかもしれないけど、いちばん大事なことをわかりやすくしてくれる。

別の言い方をすれば、「ラインが張らず弛まずの状態を分かりやすくしてくれる」と言えば良いのかも。

あとは、デメリットと思われているチタンティップの先重り。
本当にデメリット?

確かに金属であるチタンティップはカーボンソリッドティップに比べて重い。
でも、その重さを利用して、キャスト時に重みを乗せて曲がったブランクの反発で、リグを遠くに飛ばしやすい。

特にロングチタンの場合は、フルキャストしなくても楽に飛ばせる。
初級者にとって、これはメリットだと思うんだ。
パッツンロッドだと飛距離を出しにくいでしょ?

じゃあ、はたして市販されているチタンティップのアジングロッドに、ロングチタンは有るんでしょうか?

これが、無いんだよ。

チタンティップのごくごく一般的な謳い文句として言われている「感度ビンビン」みたいな誇張イメージを再現したいのか、所謂ショートチタンと言われる範囲の短めのチタンティップしか繋いでいない。

しかも、価格設定も高めだから初級者が手を出しにくい良くも悪くも「バーサタイル」なチタンティップロッドになってしまうのよ。

エキスパートにも物足りなさが残ってしまう「バーサタイル」という使い勝手の良い謳い文句。
これが冒頭に書いたチタンティップロッドを使った事がある人のイメージになる理由。

市販のチタンティップの種類と初級者ビルダーの悩み

市販されているチタンティップロッドだと、何かに特化した性能は手に入らない。
じゃあロッドビルドするしかないじゃないかとなる訳で。

初級者ロッドビルダーがチタンティップロッドを作る時にぶつかる壁は…
そう、チタンティップの種類。

では、今現在一般的に市販されているチタンティップの種類は…

吉見製作所
1.0mm-0.7mm 全長120mm〜200mm
1.2mm-0.7mm 全長210mm
1.2mm-0.6mm 全長160mm サバロオリジナル
1.3mm-0.8mm 全長210mm
1.5mm-0.7mm 全長250〜300mm
1.5mm-0.8mm 全長500mm
1.6mm-0.8mm 全長250〜300mm

イシグロオリジナル
1.5mm-0.7mm 全長175mm 差込部加工済
2.0mm-0.9mm 全長210mm 差込部加工済

こんなところで良いですかね。

どれをどのブランクに繋いだらどんな感じになるのか。

自分でひとつひとつ試すお金も時間もない。
誰か、一例でも良いから参考になる組み合わせを示してくれよ…。 
しかも、チタンティップのテーパー加工とか考えると結局諦めてしまう…

これが初級者ロッドビルダーの悩みなのだ 。
けっきょく市販のままの径やテーパーで繋いで、「それなり」のチタンティップロッドを楽しむ。
そして、冒頭のチタンティップロッドを使ってみた人のイメージに戻る…

タラタラと長文を垂れ流してしまったけれども、言いたいことをまとめるとこうだ。
  • 市販のチタンティップロッドだと、何かに特化した楽しさや奥深さも「それなり」にしかわからない。
  • 自分の欲求に特化したチタンティップロッドを手に入れるには、ロッドビルドするしかない。
  • でも、自分の欲求を満たしてくれるロッドビルドの組み合わせを探すのに時間もお金もない。
  • チタンティップのテーパー加工などの技術もない。
  • 誰か、参考になる組み合わせを教えてくれよ。
勘の鋭い情報通の読者の方は、もうお気づきだろう。
そんな悩みを解決してくれるアイテムが発売されることを。
ロッドビルドをした事がないけど興味がある人や、過去にロッドビルドをしていたけど、理想のロッドに出会えずに諦めてしまった人。

次回の記事にご期待ください!

それでは、素敵なロッドビルドLifeを!