3年くらい前にアップした記事。
コイツが作れるようになってからは、ほとんど全てのフードはコレにしてる。
手間はかかるけど、見た目のオリジナリティと軽さを両立してくれるし、剛性も今のところ問題なし。
満足度は120パーセントのアイテムだ。
ただ、フードスクリューとフード部のジョイント部を作るのが毎回手こずるんだよね。
上記の記事だと、フードスクリューを2個用意して、1個は型取りだけで無駄になっちゃうし。
ってことで、久々に作る時に別の方法を思いついたので今回紹介します (^ ^)
ジョイント部の凹をおゆまるくんで作る
元々のフード部の金属を取る方法は、この記事を参考にしてください。ただし、この記事では「Fuji」のロゴの突起を完全に削り取ってるけど、今回は突起を残してください。
突起を残すことで、再度金属をはめ込んだ時にズレにくくなります。
はめ込んだら、黒い樹脂の上に金属だけの部分があるので、その金属部分におゆまるくんを詰め込んでいくのです。
沸騰させたお湯の中に、おゆまるくんを放り込む。
結構柔らかくなるまで放っておきましょう。
…といっても、1分くらいで充分かな。
熱いからピンセットで取り出して、キッチンペーパーで水分を取る。
水分は残ってても大丈夫なので、適当に水分取るだけでオッケー。
おゆまるくんが柔らかいうちに手早く金属部分に指で押し込むようにおゆまるくんを隙間なく入れる。
余計なおゆまるくんはキレイに取りましょう。
上の写真くらいにピッタリと金属部分に入れられたらオッケー。
おゆまるくんがしっかりと冷めて硬くなったら、黒い樹脂部分とおゆまるくんが離れないように金属部分を外していく。
もし、おゆまるくんと黒い樹脂部分が離れちゃったらやり直し。
離れちゃうとこの後の工程の精度が落ちるので、離れないように金属を外しましょう。
キレイに外せたらこんな感じになってます。
カーボンファイバー樹脂でコーティング
おゆまるくんが付いたままの状態で、カーボンファイバーを細かくカットしたものを混ぜたエポキシコーティングを周囲に厚めに塗っていく。コイツをカーボンファイバー樹脂と呼ぼう。
ちなみに、利用しているエポキシコーティング剤は、いつものフレックスコートのハイビルドです。
48時間ほど硬化させたら、両サイドの余計な部分から整えていく。
おゆまるくんが付いている方もある程度整え終わったら、おゆまるくんを剥がします。
デザインカッターの先端で引っ掻くと、ペリッと気持ちよく剥がれる。
ただ、コレだけだと引っ掛かり部分が無いのでこれから作りますよ。
カーボンファイバー樹脂で引っ掛かり部を作る
プラ板などのツルツルしてる硬い台紙を用意したら、その上にカーボンフードのジョイント部より少し小さめの円をカーボンファイバー樹脂を塗って作る。この時、厚くなりすぎず薄くなりすぎずの加減が大事。
0.5mmくらいがベストかな。
カーボンファイバー樹脂の円の上に、カーボンフードのジョイント部(おゆまるくんが付いていた方)を被せて置く。
そしたら、硬化するまでまた放置。
ボクはいつも2日くらい置いておきます。
2日くらい硬化させて、台紙から剥がした姿がコチラ。
余分な樹脂を削っていきましょう。
卓上旋盤使って、ジョイント部と合わせながら慎重に削って調整。
これで引っ掛かり部分も完成。
そしたら最後は仕上げのコーティング。
時間はかかるけど、それだけの価値がある
ある程度周囲を整えて凸凹を無くしたらコーティング。ポイントは薄塗りの重ね塗り。
一気にエポキシを垂らすとポッテリしてスタイリッシュじゃなくなる。
ポッテリと膨らませたい場合は、多めのエポキシを一気に乗せた方が良いよ。
ここからまた2日ほど硬化待ち。
出来上がり。
硬化時間見てたら、こんなちっちゃいパーツでも作るのに一週間はかかるんですよ。
そんな自己満フードに興味のある方は、頑張って作ってみてください( ´ ▽ ` )ノ
それでは、素敵なロッドビルドLifeを!
コメント
コメント一覧 (4)
突然のコメント失礼いたします。
私は最近ロッドビルディングを始めた初心者です。
こちらの記事を参考に一体型のフードの製作にチャレンジしているものですが、疑問点があり、もし宜しければ教えて頂きたくコメントさせていただきます。
・フードの金属を取り除く際、写真の様に綺麗に外しことができません。
ペンチで傷がつき写真の様な仕上がりにません。
・最後の2枚のお写真で製作されたフードと回転部を接続されているように見受けられるのですが、回転部はどのようになっておりますでしょうか。
以上2点になります。
もし宜しければご指導頂けると幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます!
ご質問に回答しますね。
・フードの金属を外す時に、ペンチで傷がついてしまうという事ですね。
黒い樹脂側?金属側?どっちに傷がつくんでしょうか?
どちらにしても、『FUJI』ロゴの突起を削ってあげていたら、ヒートガンで10秒くらい熱してから、ペンチで金属部分を挟んで、マイナスドライバーで樹脂部分を押し出すようにすれば、そんなに力を入れなくてもスポッと抜けるんですがね…
また詳細版を記事にでもしてみましょうかね。
・分離しないカーボンフードの回転部ですね。
こっち側は、初期の記事『分離しないカーボンロービングフードを作ってみた』に記載の通り、余計なバリ部分をカットする程度ですが、作成したフードのジョイント部との相性を見ながら削ったりすることはあります。
基本的には大きく手は加えてないですね^_^
文字だけでわかり辛いかもしれませんが、こんな感じですφ(・_・
早々にご回答頂きありがとうございました。
とてもスッキリしました。
目を皿のように何度も何度もブログを読ませて頂いております。
フードの取り外しについてですが、金属、樹脂ともに傷がついてしまいました。
それは、Fujiのロゴを削ってなかったのです。
また、温めて方法について、ヒートガンを保有していない為、熱湯で保温カップに入れて温めていたため、温め方が甘かったのだと推測できます。
上部の回転部分についても、そういう事でしたら納得いたしました。
バーボ様の記事を参考に色々とチャレンジさせて頂いております。
ルーターは購入したのですが、今後、ヒートガン、ミニ旋盤もお財布と相談しながら購入していこうと考えております。
今後ともブログの更新楽しみにしております。
この度はわざわざご回答頂きありがとうございます。
まだ、一本しか制作出来ていませんが少しづつ制作していこうと考えております。
本当にありがとうございます。
ブログだと、言葉で伝えにくい部分があって申し訳ありません…もっと表現方法勉強します(_ _)
ヒートガンが無かったらドライヤーで代用できるのでやってみてください。
少し時間がかかる程度の違いです^_^
ボクのビルドパーツは、ハンドメイドでその時々に合わせて多少の加工を入れているので、感覚的な部分も結構あるんですよね。
ボクのブログを見てても、プラモデルの説明書のように、誰でも同じ結果に辿り着く訳ではなく、多少は個々の想像力とテクニックが必要になる部分があるのはご了承ください。
あと、卓上旋盤は絶対におすすめです。
時間短縮にも精度向上にもなります。
至高の自己満ロッド作りを楽しみましょう(^ ^)