前回の釣行時に、ボクのアジングロッドのチタンティップが抜けてしまいまして…
そこから釣りもビルドもモチベーションが低下して、外気温の低下も追い討ちをかけて自宅でぬくぬくとしております (^^)
そんな時にいつもモチベーションを上げてくれるのが、友人からの修理依頼。
ボクの周りには、どうしてこんなにも釣りバカが多いのだろうか笑
どんなに暑くても、寒くても、常に魚を追いかけている。
そんな仲間たちがいるから、ロッドビルドも細々と続けていられるんだな。
感謝しかない。
さて、今回の依頼はエギングロッドのティップ折れ。
ラインが絡んだ状態でキャストしてしまったかもしれないと。
ティップはチューブラーで、ティップ先径は外径1.4mmほど。
チューブラーティップが折れた場合の修理方法は主に2パターン。
①折れた箇所が先端付近の場合
そのまま破損箇所を詰めてトップガイドを付け直す。
場合によっては1番ガイドの位置変更も必要。
②折れた箇所が1番ガイド寄りか、1番ガイドよりもバット側の場合
ティップ側のカットする箇所が長いため、ティップをソリッドで継ぎ足す。
所謂ソリッドチューンといわれているヤツ。
いずれの場合も、ロッド特性は変わる。
印籠継ぎでチューブラーティップのまま補修する方法は、強度面からおすすめしない。
どうしてもそのロッドの特性を失いたくなければ、大人しく同じロッドの1#をメルカリとかで探して買いましょう。
今回ボクが選んだ修理方法は①。
アジングロッドほど繊細さは必要ないでしょうという理由。
これは、依頼主にも確認済み。
それでは、やっていきましょう。
では、トップガイドを外していきましょう。
カッターでコーティングとスレッドを剥がしていきます。
ブランクとガイドの継ぎ目が見えたので、キレイに剥がしたらライターで炙ってスポッと抜けるでしょ。
…ん?
抜けない。
もうちょい炙るか…
抜けない。
こうなったらお湯で煮たてて接着剤を柔らかくしてから…
抜けない。
ペンチで無理やりブランクを掴んで抜こうとしたもんだから、ブランクがズタズタになってもう掴めない…
参ったな。
さすが市販ロッド。
強度がハンパない。
こうなったら最終手段。
卓上旋盤に1.5mmのドリルビットをセットして、トップガイドのパイプにブッ刺していく。
どんどんカーボン粉が出てきて気持ちいい( ´Д`)
これでしっかりとブランクが差し込めるようになった。
持つべきものは小道具。
あれこれ考えながら解決していくのって楽しいわ。
この卓上旋盤の、その他の活用方法はこちらの記事をどうぞ。
続いて、ブランクの損傷チェック。
見えない亀裂が入っていないかを入念にチェック。
若干の口割れを発見したので、その箇所を切断する。
マスキングテープで目印を付けて、卓上旋盤にダイヤモンドカッターをセットして切断。
これで、トータル20mmほどブランクをカットしたことになる。
ちなみに、このままトップガイドを付けてみると。
うん。ダサい。
トップガイドと1番ガイドの間隔が、明らかに寸詰りになっていてダサい。
ダサいだけじゃなくて、糸抜けとかベンディングカーブにも影響が出て、ブランクへの負荷が増えそう。
位置の調整をしなきゃ。
それでは、1番ガイドを外します。
ガイドフットの上に乗っているコーティングやスレッドをカッターで剥いだら、ポロッと取れます。
そして、ブランクに残っているスレッドとコーティングを剥がします。
やっぱ、20gくらいのリグを背負うロッドは太いCスレッドを使ってる。
巻くのが楽そう…
でも、ボクは持ってないからAスレッドで許してね。
仮止めした位置はこんな感じ。
違和感無くなったでしょ?
ちなみに、赤丸の箇所が元々の1番ガイドの位置。
見た目でわかっちゃうから、最終仕上げでコーティングで補強しなきゃ。
ちなみに、比較画像はこんな感じです。
一応、1#だけでラインを通してベンディングチェックをしてます。
スレッドカラーはブラックにゴールドのピンラインという簡単なヤツだったので、市販品により近く仕上げられたんじゃないかな?
また引き続き戦力になって最前線で活躍してくれると嬉しいです。
美味いイカや、ビッグなシーバスを引き寄せてくれますように。
作業開始からコーティング硬化まで丸2日。
作業時間は1時間程度。
たいせつな竿の破損も、意外と簡単に修理できるかもよ?
それでは、素敵なFishing Lifeを!
そこから釣りもビルドもモチベーションが低下して、外気温の低下も追い討ちをかけて自宅でぬくぬくとしております (^^)
そんな時にいつもモチベーションを上げてくれるのが、友人からの修理依頼。
ボクの周りには、どうしてこんなにも釣りバカが多いのだろうか笑
どんなに暑くても、寒くても、常に魚を追いかけている。
そんな仲間たちがいるから、ロッドビルドも細々と続けていられるんだな。
感謝しかない。
エギングロッドのティップ折れ
さて、今回の依頼はエギングロッドのティップ折れ。ラインが絡んだ状態でキャストしてしまったかもしれないと。
ティップはチューブラーで、ティップ先径は外径1.4mmほど。
チューブラーティップが折れた場合の修理方法は主に2パターン。
①折れた箇所が先端付近の場合
そのまま破損箇所を詰めてトップガイドを付け直す。
場合によっては1番ガイドの位置変更も必要。
②折れた箇所が1番ガイド寄りか、1番ガイドよりもバット側の場合
ティップ側のカットする箇所が長いため、ティップをソリッドで継ぎ足す。
所謂ソリッドチューンといわれているヤツ。
いずれの場合も、ロッド特性は変わる。
印籠継ぎでチューブラーティップのまま補修する方法は、強度面からおすすめしない。
どうしてもそのロッドの特性を失いたくなければ、大人しく同じロッドの1#をメルカリとかで探して買いましょう。
今回ボクが選んだ修理方法は①。
アジングロッドほど繊細さは必要ないでしょうという理由。
これは、依頼主にも確認済み。
それでは、やっていきましょう。
トップガイドの取り外し
では、トップガイドを外していきましょう。カッターでコーティングとスレッドを剥がしていきます。
ブランクとガイドの継ぎ目が見えたので、キレイに剥がしたらライターで炙ってスポッと抜けるでしょ。
…ん?
抜けない。
もうちょい炙るか…
抜けない。
こうなったらお湯で煮たてて接着剤を柔らかくしてから…
抜けない。
ペンチで無理やりブランクを掴んで抜こうとしたもんだから、ブランクがズタズタになってもう掴めない…
参ったな。
さすが市販ロッド。
強度がハンパない。
こうなったら最終手段。
卓上旋盤に1.5mmのドリルビットをセットして、トップガイドのパイプにブッ刺していく。
どんどんカーボン粉が出てきて気持ちいい( ´Д`)
これでしっかりとブランクが差し込めるようになった。
持つべきものは小道具。
あれこれ考えながら解決していくのって楽しいわ。
この卓上旋盤の、その他の活用方法はこちらの記事をどうぞ。
ブランクチェックと破損箇所の切断
続いて、ブランクの損傷チェック。見えない亀裂が入っていないかを入念にチェック。
若干の口割れを発見したので、その箇所を切断する。
マスキングテープで目印を付けて、卓上旋盤にダイヤモンドカッターをセットして切断。
これで、トータル20mmほどブランクをカットしたことになる。
ちなみに、このままトップガイドを付けてみると。
うん。ダサい。
トップガイドと1番ガイドの間隔が、明らかに寸詰りになっていてダサい。
ダサいだけじゃなくて、糸抜けとかベンディングカーブにも影響が出て、ブランクへの負荷が増えそう。
位置の調整をしなきゃ。
1番ガイドの位置変更
それでは、1番ガイドを外します。ガイドフットの上に乗っているコーティングやスレッドをカッターで剥いだら、ポロッと取れます。
そして、ブランクに残っているスレッドとコーティングを剥がします。
やっぱ、20gくらいのリグを背負うロッドは太いCスレッドを使ってる。
巻くのが楽そう…
でも、ボクは持ってないからAスレッドで許してね。
仮止めした位置はこんな感じ。
違和感無くなったでしょ?
ちなみに、赤丸の箇所が元々の1番ガイドの位置。
見た目でわかっちゃうから、最終仕上げでコーティングで補強しなきゃ。
ちなみに、比較画像はこんな感じです。
一応、1#だけでラインを通してベンディングチェックをしてます。
コーティングが固まれば、修理完了
スレッドカラーはブラックにゴールドのピンラインという簡単なヤツだったので、市販品により近く仕上げられたんじゃないかな?
また引き続き戦力になって最前線で活躍してくれると嬉しいです。
美味いイカや、ビッグなシーバスを引き寄せてくれますように。
作業開始からコーティング硬化まで丸2日。
作業時間は1時間程度。
たいせつな竿の破損も、意外と簡単に修理できるかもよ?
それでは、素敵なFishing Lifeを!
コメント
コメント一覧 (4)
ビルドについて色々勉強させて頂いてるのですが、
もし宜しければアドバイスを頂けないでしょうか?
チタンティップを継ぐのが、どうしても真っ直ぐ継げないのです。
何かコツのようなものはあるでしょうか?
ブランクのティップの拡張も慎重にしてるつもりなのですが上手くいきません。
ちなみにメタルロックを使用していて、チタンはイシグロオリジナルです。
コメントありがとうございます(^^)
チタンティップを真っ直ぐ継ぐのはなかなか難しいですよね…。
市販されているチタンティップは、イシグロの加工済み品でもノーマル品でも、そもそも真っ直ぐなモノってなかなか無いので、ある程度の調整をする必要があります。
形状記憶といえど、チタンも金属なので手曲げで調整が可能です。
が、やりすぎると金属疲労で折れやすくなってしまうので、ある程度の妥協は必要だと思いますが、
ボクが意識しているのは、横方向の曲がりは絶対に許せないけど、縦方向『ガイドを下にした状態で上方向に反っている』状態は、ある程度許容範囲にしています。
何でかって言うと、何度か釣行を重ねてアジを掛けていくと、馴染んでくるって言うか、反りが無くなってくるんですよね。
靱性っていうのか、長い時間圧力をかけ続けても折れずに少しずつ変形していく性質っていうのか、語彙力が無くて上手く表現できませんが…(^^;
なので、どうしても真っ直ぐにならない場合は、ブランクにチタンティップを差し込んで、チタンをゆっくり回していって、上方向に少し反っている状態で繋いで、完成させます(^^;
継いでメタルロックで固めてしまう前に、ある程度手曲げで真っ直ぐになるように調整して、メタルロックで固めてからは自然に真っ直ぐになるまで使い込むって感じです。
真っ直ぐ継いでいるモノと飛距離とか感度とかに違いは無いと思いますが、鈍感なボクの感覚なのでアテにならないかもしれません。
妥協は自己責任でお願いします(^_^)
さっそくの返信ありがとうございます♪
自分なりの妥協点を見つけて、なんとか接着できました^_^
まだまだ始めたばっかりですが、すでに
ロッドビルディングという沼にどっぷりはまって
窒息死寸前です(^^)
また分からないことがあったら、ご教授宜しくお願いしますm(_ _)m
わざわざ返信ありがとうございます(^_^)
ロッドビルドをはじめると、次々と好奇心が湧いてきて頭の中がビルドのことばっかりになりますよね笑
初心者ビルダーさんからコメントもらって、久々にその感覚を味わいたくなって作業台に向かう気になりました(^ ^)
ボクもわからないことだらけですが、気軽にコメントください!
ありがとうございましたm(_ _)m