遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

自粛生活が続いていますが、作業時間が沢山あるからって悠長にしていると、あっという間に1日が終わってしまい、後悔の毎日を過ごしています。

さて、本題に入ろう。
自分以外の誰かのロッドを作成して、一番肝を冷やすのが、
「ここが壊れちゃいました(ノД`)」
っていう連絡。

それも、明らかに自分の制作ミスにより生じたものが一番辛い。

もう何年もアジングロッドを作り続けているのに、未だにそう言った修理依頼が定期的に有るのはボクが未熟者の証なのだ。

でも、そういうフィードバックはめちゃくちゃ大切で、今後のより良いロッド制作に生かされるのである。
…いや、生かされているはずである(p_-)

何が原因で、どうすれば解決するのか。
この対策で何年くらい保つのか。
考えているだけで楽しい( ´艸`)笑

R8326の継ぎ目上のコーティングクラック

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写真取り忘れちゃったんだけど、これはR8326の継ぎ目の部分のコーティングにクラックが入ってしまったという症状。

元のロッドはこちらの記事をどうぞ。
このロッドは、R8326の1#とハンドルパイプを印籠継にして、その継ぎ目をカーボンブレードホースで補強をした上でコーティングしていたもの。

使いはじめて1年ちょっと経過したんだけど、ちょうど継ぎ目のコーティングにクラックが入ってしまったのよね。
「潮楽」のネームが入っている箇所です。
振ったり曲げたりしても異音も無く、強度的には問題は無さそうなので、コーティングを剥いでブレードホースの状態にした上から、黒のスレッドを巻き巻き。
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一旦薄めにコーティングをして。
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デカールを貼り付けて乾かして。
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再度コーティング。
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さて、1年後にどうなることやら。
ダメなら継ぎ目の上を薄いカーボンパイプで被せた上からコーティングするか、変則2ピースにするかのどちらかだな。

印籠継ぎって強度的にはあまり強くないので、ランカークラスのシーバス掛けて遊んじゃダメよ(^_^)b笑

作ったばかりのX5915のリールシートが回る

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これはホントに最低な制作ミス。
アーバーとリールシートパイプの接着が甘く、リールシートが回りだしてしまったという最悪な症状。
去年の8月に作ったばかりなのに(ノД`)
軽量化を意識しすぎて、エポキシ接着剤が少なすぎたのも要因の1つ。

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余分なエポキシ接着剤カスをキレイに取り除き、ハンドルパイプ内側にヤスリで傷を付けて接着剤の足付けを強化。

せっかくだから気になるコーティングも削ってやり直し。
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もう二度と外れるなよ。
すぐに壊れてホントごめんなさい<(_ _)>

お馴染みの、チタン結合部の再調整

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コレは良くあるチタンとブランク結合部の曲がりを修正。

念の為、少しブランク側をカットして再度差込調整。
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スレッドをキッツキツに巻いて、ブランクの口割れ防止に。
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コーティングしたら完成。

こんな感じで、年始からロッドのメンテナンスに勤しんでおりました。
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壊れたからって見捨てずに、ちゃんと修理の依頼をしてくれてありがとうございます(^-^)

これで、このロッドたちもまた舞えるはずです。

こういった修理をしていると、やっぱりメーカーが作ったロッドのエポキシ接着剤やコーティングの量の多さに納得する。
強度や耐久性を考えるとそうなっちゃうわな(ノД`)

耐久性って長年使わないとわからないものだから、ちゃんとこうやってメンテナンスに出してくれるのはホントに嬉しいです。
ボクが作ったロッドは永久保証なので、今後も気になる点が有れば定期的にメンテナンスに出してくださいませ(^_^)ノ

さて、今年こそは自分用のロッドをたくさん作って、自分が楽しむ年にしようぜ。
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それでは、素敵なロッドビルドLifeを!