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破損ロッドの手術を終えました。
今回の患者さんは、チタンとブランクの結合部が「くの字」に曲がってしまってますね。

瞬間的にトップを突いてしまった場合にこういう症状は出やすい。

カーボンソリッドティップと比べて、チタンティップのロッドは多少雑に扱っても丈夫で、よほどおかしな扱いをしない限りはチタン部が折れるなんて事はない。

ただ、チタン部が折れない代わりに、殆どのダメージはチタンとブランクの結合部に集中するのである。

軽度なモノであれば、チタンを手曲げ直してあげればそれだけで解決するんだけど、写真だけじゃわからないので預かることに。

さて、どの程度のダメージでしょうか。

コーティングにクラックが入っているとダメージ大

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ロッドを預かり、目視で結合部を確認。
クラック入ってるね…。

ボクは、これまでの経験と検証からチタンとブランクの結合部はロービングなどで余計な補強をしないので、この部分にクラックが入っているってことは、恐らくブランクにダメージが入っているはず。

ちゃんとブランクの状態を見る必要性が出てきたので、ガイドを外して確認しましょう。

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ガイドのフット部のコーティングをカッターで削り取る。

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ガイドを外す。

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コーティングをペリッと剥がすと…
やっぱり、ブランクが口割れしてる。
危ない危ない。

このまま使ってると、どんどん亀裂が広がっていって、ブランクが使い物にならなくなってしまうので手術が必要ですね。

ブランクをカットして、再度繋ぐだけ

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チタンとブランクの結合部をライターでサッと炙れば、中の接着剤が柔らかくなってスポッとチタンが抜ける。

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チタンの差し込み部は問題無さそう。

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ブランクの亀裂が入っている箇所を全てカットする。
今回は3mm程度で済んだけど、もっと亀裂が深いと致命的で、1cmとかカットしないといけない状態だと、チタンの元径も太くしないといけなくなって、ロッドの使用感が変わってしまう。

まぁ、敏感な人だと3mm程度でも違いがわかるんだろうな(^-^;

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当然だけど、カットはダイヤモンドカッターなどでやりましょう。
ブランクのティップ部は絶対に、カッターや鋸でカットしようとしないでね。
ブランクが割れたり亀裂が入ったりするから。

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ブランクとチタンがピッタリフィットするように、ブランクの穴を少しずつ広げていく。

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ボクはいつもこれぐらいでストップ。
接着剤が潤滑剤になって、コレよりも少し奥に入るようになってちょうど良くなるんです。

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ガイドをしっかりとスレッドで巻いていく。
チタンとブランクの結合部は、かなりテンションをかけてスレッドを巻くようにしています。

…なんかチタンが反ってるように見えるね(^-^;

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コーティングして、あとは硬化するのを待つだけ。
また、楽しいアジングを堪能してください(^_^)ノ

この前、美味しいサワラをもらったので修理代は不要です( ´艸`)

あっ、ちなみに10月13日、14日はアマゾンのプライムデーですね。

タイムセール以外に、ポイントアップやアマゾンギフト購入特典も有るのでこの機会にタングステンやフック、ラインなどの消耗品をまとめ買いしておくのもおすすめです。


冬のアジングに向けての防寒具とかもね。
ボクはまた Amazon Echo でも買い足そうかな。
年に一度のお祭りを楽しみましょう(^_^)ノ




それでは、素敵なロッドビルドLifeを!