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DPSのフードスクリュー部の種類は、SDフードとKNフードの2種類。
上の写真はKNフードで、ボクは基本的にKNフードしか使わない。

理由は、デザイン的な好みの問題。
KNフードは装飾自由度が高いから、自分の好みのデザインに寄せることができる。

そのデザインを考える上で、天秤にかけるのが「軽さ」。

軽けりゃ良いってもんでもないけど、ある程度の軽さとバランスを両立させて、自分にとっての快適なロッドを求めたくなるもんなんです。

そんな軽さとデザインを考えて作っているKNフードを紹介します。

スクリューの凸は何巻きか

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KNフードの軽量化を考える場合、まずはフードを短くすることを考えるでしょう。

じゃあ、どれくらい短くすればいいのかってとこなんだけど、ボクの答えはスクリューの凸部が1.5巻きから2巻き。
1巻きだと締め込んだときの斜めになる感じが許せないので、見た目を考えるなら2巻き。

ここは、色々やってみて自分の最適解を見つけましょう。

アルミのトップリングも削って足を短くしよう

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フードの長さが決まれば、フードに通すカーボンパイプの長さも決まってくるけど、厄介なのがこのトップリング。

今回はBLANK ZAPPER DPS16 フード用トップリング のガンメタを使う予定なんだけど、そのまま使おうとすると足が長いのよ。

上の写真の右は製品そのまま。
左は、加工して足を短く削ってます。

こうすることで、フードに通すカーボンパイプも短くすることができる。

最初はアルミを削ることに抵抗があるかもしれないけど、意外と簡単に削れます。

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木工旋盤にダイヤモンドカッターをセット。

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BLANK ZAPPER DPS16 フード用トップリング
をマスキングテープで養生する。

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ダイヤモンドカッターに少しずつ削りたい足を押し当てていく。

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熱くなるので、水で冷やしながら削りましょう。
濡らした状態で旋盤に当てると、削りカス水が飛び散るのでカバーしながら削りましょう。

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重さ自体は0.3gしか軽くなってないけど、これはデザインの為の軽量化。

フードに通すカーボンパイプを短くするために、トップリングの足を削るという回りくどい
話でした。

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パッと見だけじゃただ単に組み上げただけのように見えるけど、実は一手間掛かってることはたくさんある。

これぞ、自己満ってやつだ。
それでは、素敵なロッドビルドLifeを!