アジングロッドで、ロッドにリールを固定するリールシート。
その固定方法には、大きく分けてダウンロックとアップロックの2種類がある。

ナットをエンド側に締め込んで固定するのがダウンロックで、ナットをティップ側に締め込んで固定するのがアップロック。

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ボクのロッドも2種類で作っていて、上のVSS仕様のリールシートはアップロックで、下のDPS仕様はダウンロック。
個人的な拘りで、スクリュー部は見えないように作るから写真じゃちょっとわかり辛いかな。

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TVSリールシートのように、製造元である富士工業が「アップロック推奨」などと謳っているものもあるけれど、VSSリールシートのようにダウンロック時とアップロック時それぞれの特徴が記載されているものもある。
結局のところはどっちにするのかは「個人の好み」って感じなのかな?

ライトゲームであるアジングに於いては、グリップを強く握り続けるという事もないので、ダウンロックでもアップロックでも「釣りの途中でナットが緩んでくる」なんてことは個人的に経験した事がない。

両方使ってみて、どっちが良いかって?
答えは、使い手のパーミングの仕方や、ロッドバランスに拘るかどうかに有るんじゃないかな?
グリップを上から握る人と下から握る人で感覚は全然違うから。

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如何に力を入れずにグリップをホールドすることが出来るかどうか。
力が入りすぎると反響がわかりにくくなるからね。
ブランクに直接指を触れずにパーミング出来る心地良い形状の調整がし易いのはアップロックだと思う。

ボクの中での一番心地良いホールド感を得られるのは、VSSスケルトンのリールシート。
“潮楽”X5915 Ver.VSS リビルドロッド完成。

グリップのフロント側のホールド感って、形状によって心地良さが変わるもんだと気付いた。
EVAを使っているからこそ可能な微妙な型の調整で、誰が握っても高評価だぞ。
乾いた硬い反響じゃなくて、湿った感じの反響でも気にならなければ、EVAも有りだと思いますよ。

あっ、アップロックのデメリットが1つ有った!

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冬場は、グローブやウェアとの摩擦で塗装が剥げやすい?
ブラックのメタルパーツだと塗装剥げが目立つから、シルバーのメタルパーツを使った方が無難かもしれない(^^;)

デザインに関しても、DPSでリールシートを作るなら、ダウンロックだろうがアップロックだろうが変わらずに作れる。
強いて言うなら、スクリュー部とフードナットが後ろに来る分、アップロックの方が少しは後ろ重心に作れるかな?
(バランス気にしなくなったけどな)

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まとめてみると、
自分専用のホールド感を求めるなら、アップロックの方が好みの形状を求めやすい。
ダウンとアップでの反響感度の違いは無いと思う。(ボクは気付かない)
アップだと、メタルパーツの塗装が剥げやすい。

もっと簡単にまとめると、「個人の好みの問題だ」ということでした(゚ロ゚)笑
どっちの良さも解ることが大事なのかな?
そういう体験がし易いのも、ロッドビルドの良いところ(^_^)b

それでは、素敵なFishing Lifeを!