実は、8月末から預かっていたベイトロッド…
最近スモールマウスバスにハマっているという姉のロッドです。

ガイドが取れてしまったから修理して欲しいと言われていたんだけど、釣行や他に手を付けていたロッドビルドでなかなか手付かずの状態でした…
その気になればサクッと終わるのに、年のせいか気候のせいか、疲れに勝てずに寝てしまう事が増えてしまってね…。

さすがに半月も預かっているのはマズいと、仕事から帰って一息ついてから作業開始しました。
やれば出来るんじゃん(´д`)

まずは症状から。

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ガイドがスポッと抜けてしまったような感じ。
ガイドの足までしっかりとエポキシが染み込んでなかったのか?
スレッドの締め込みが緩かったのか?
しかし、市販のロッドはガイドのコーティングもカッチカチのコーティング剤を使うよね。
曲がる部分だとすぐにクラックが入っちゃう。

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ブランクを傷つけないようにコーティング部にカッターで切り目を入れて、コーティングとスレッドをパリパリと剥いでいく。
ピンライン部も手抜きせずにちゃんと巻いているのはさすがだね。
このあと紹介するけど、自分は手抜きピンライン(´д`)

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スレッドを剥がしたら、残っているコーティング剤をキレイに取る。
ヒートガンで熱した後に爪でこすると剥がしやすい。
でも、熱しすぎるとブランクを傷めるから注意。

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ガイドを仮止めするゴムチューブをティップ側から通してセット。
これが有ると、スレッド巻くのが各段にやりやすくなるんだよね。

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手抜きピンラインを入れるので、まずはメインのブラックだけでスレッドを巻く。
ちゃんと巻く場合は、シルバー→レッド→ブラックの順にスレッドを切らずに巻き込んでいくんだけどね…
手間が掛かるのと、見た目的にも大差がないから最近は手抜きピンラインです。

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0.3号のフロロラインでブラックスレッドを抜いて、メインはおしまい。

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そして、レッドのピンラインを2巻き。
巻きはじめはちゃんとやってます。
2巻き目の最終ポイントを、爪楊枝に付けたアロンアルファで固めて、余分なスレッドを切れ味の良いカッターでカット。

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その後に、シルバーのスレッドを5巻きほど。
これは巻き終わりもちゃんと処理してますよ。

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念の為、抜き糸部をアロンアルファで固めてからカッターでキレイにカット。
後はガイドが真っすぐに並ぶように微調整したら、スレッド巻きはおしまい。

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ロッドをフィニッシングモーターにセットして、あとはおなじみのフレックスコート ライトでコーティング。6フィート8インチのワンピースロッドだから長い長い…
はみ出し防止のためにマスキングテープを巻いたままコーティングして。

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塗り終えたらマスキングテープを外す。
境目を馴染ませるのと、気泡を抜くためにターボライターで炙っておしまい。

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あとは硬化するまでクルクルと回しておくだけ。
ここまでの作業、時間にして45分くらいかな?
手持ちのスレッドやコーティングで作業しているので、この作業だけに関わる費用は無し。

以上、お手軽ロッドリペアリングでした。
今度こそ…自分のロッドビルドに専念しなきゃ。

それでは、素敵なFishing Lifeを!