こんにちは。
今日はアジング時に使用するラインについて。

釣りをする際に必ず必要になるアイテムの一つ、ライン(糸)。
このラインの種類は大きく分けて4種類あるけど、それぞれ特徴があって、釣り方やターゲットにはどんなラインが適しているというのがある。
無理やり使おうと思えば、どんな釣りでも同じラインを使えるが、やっぱり趣味でやっている以上は「楽しめる」ことが第一だと思うんですよね。 

「こだわりと独自の蘊蓄を持って、自分の信じるラインを使い続けるのが一番良い」
と言ってしまえばそれまでだけど、何で自分が今のラインをアジングで使用するようになったのかを考えてみたので、これからアジングを始めようと思っている人の参考にでもなればと思う。

ラインの種類と特徴

●ナイロンライン
名前の通り、ナイロンでできている糸。良く伸びて、柔らかくクッション性がある。吸水性が高く、劣化しやすい。また、比重が軽めなので、ライン自体が浮きやすい。「アタリ」を取っていくよりは、「乗せ」の釣り向き。

●フロロカーボンライン
ポリフッ化ビニリデンでできている糸。ナイロンラインほど伸びない為感度が良く、「アタリ」が取り易い。比重がある為ラインが沈みやすい。ラインが硬めなので、ナイロンラインに比べてスプールの馴染みが悪く、ライントラブルになりやすい。この4種類の中では一番水中で見え辛いライン。積極的に「アタリ」を取っていく「掛け」の釣り向き。軽いリグでボトムを攻めるのに適している。

●PEライン
ポリエチレンの繊維を縒り合せた糸で、この4種類の中では一番軽く、水にも浮きやすい。ほとんど伸びない為、感度が良く「アタリ」が取り易い。引っ張り強度に優れ、紫外線にも強く、巻きグセがつき辛いので耐久性があるが、ラインに傷が付くともろい。コシが無いラインなので、ライントラブルになると厄介。水中では丸見えの為、フロロカーボンのリーダーの使用は必須。他のラインの同じ号数と比較しても細い為、飛距離が出やすい。積極的に「アタリ」を取っていく「掛け」の釣り向き。

●エステルライン 
ポリエステルでできている糸。 コシが有り、感度は高めで「アタリ」が取り易い。フロロカーボンラインほど伸びず、瞬間的な力には弱く、扱い方次第ではプツプツ切れやすいが、軽量リグを遠投するのには適している。
浮きすぎず、沈みすぎずのラインなので、個人的にはレンジキープしやすいラインだと思う。スプールの馴染みが悪く、ライントラブルになりやすい。 水中では比較的見えやすい為、フロロカーボンのリーダーの使用は必須。
積極的に「アタリ」を取っていく「掛け」の釣り向き。 

アジングをする際の各ラインの特徴はこんな感じ。

LINE

自分のレベルによって変わってきたライン選び

自分がアジングを始めたばかりの頃は、ジグヘッド単体よりもキャロライナリグを使ったアジングが多く、PEライン一択だった。遠投が必要だし、重いリグ(3.5g~7g)を付けているのでラインの浮きやすさもさほど気にならない。
しかも、遠投しているにも関わらず、アジからのバイトがビンビンと伝わってくる。細くて丈夫で距離を出せて、尚且つ感度が非常に良いという条件を満たすのはPEラインしか無いと思う。
今でもキャロのタックルを持っていく時は、必ずPEラインを巻いたリールを使用する。 

しばらく経ってから、アジングのスタイルが「朝マズメアジング」スタイルから「ナイトアジング」スタイルへと変わっていった。 常夜灯周りを攻めるアジングになってくると、遠投の必要が無くなるので、キャロライナリグよりもジグヘッド単体の出番になる。
その頃から、流行はエステルラインになっていたけど、自分はフロロカーボンを使用していた。
今でも上手だとは言えないけど、当時は竿さばきもラインさばきも下手くそだったから、沈みやすいラインで、尚且つ切れにくく、いちいちリーダーを結ばなきゃいけない煩わしさも無いフロロカーボンが扱い易かったから。
良く言われる「フロロはライントラブルが多い」っていうのも経験したことは無かったし、万が一根がかりした場合でも、フロロカーボンは伸びてくれて切れにくかったので、比較的リグが救出できていて、安心して使用できていたのも大きかったと思う。 

釣友にすすめられてもなかなかエステルに変えなかった。
某メーカーのエステルラインが切れやすいっていう情報がたくさんあったから、「プツプツ切れやすい」っていうイメージが強かったのかもしれない。
考えが変わり始めたのは、たくさん釣行を繰り返して、たくさんのアジのバイトがわかるようになってきてから。

アジングを始めたばかりの頃って、多分小さなバイトとか感じられていなかったバイトがかなりたくさんあったと思う。そういった小さな感覚が体でわかるようになってきて、「もっと今までわからなかった感覚がわかるようになりたい」と思うようになった。
元々、エステルラインは「感度が良い」という事は聞いていたので、「どれだけ変わるんだろう」という好奇心が強くなり、使用するに至ったという経緯がある。

段階踏まなきゃ良さがわからなかったエステルライン

「アジングにオススメなのはエステルライン!」
なーんてメディアで推していたりしているけど、アジング始めた初心者がいきなり細いエステルラインなんて使ったら、慣れてないから感度の良し悪しもわからないうえに、ラインがプチプチ切れてジグヘッドやワームを無くして嫌になっちゃうんじゃないのかな?と思う。

自分が初心者に勧めるならば、最初のラインはフロロカーボン一択。しかもこの安いヤツで。
今でもリーダーはこれを使ってて何の問題も無いし、経済的なのでおすすめ。

ある程度感覚が掴めてきたら、エステルラインにしたら更にアジングが楽しくなる。 感度が良くなると、海中が想像しやすくなって本当に楽しくなるので、現時点の自分なら間違いなくエステルラインを使用したアジングが、他のラインを使用するよりも楽しいと断言できる。そこにチタンティップロッドをプラスすると言うことなし!

ただし、想定していたよりもアジのサイズが大きい群が入ってきている時や、外道でショゴやシマアジ、ソーダガツオ等が回ってきている時などは、細いエステルは扱いに注意してくださいね。ドラグの調整が大事になります。瞬間的な力がかかるとすぐに切れてしまうので・・・。
また、キャロなどの重いリグを扱う可能性がある場合は、PEを巻いたリールを持っていきましょう。

それでは、良いFishing Lifeを!