チタンティップが折れてしまった報告を受けてから結構な日数が経ってしまった。
秋めいた気候と共に、ボクのアジングやロッドビルド熱が回復してきたので、やっと作業をする気力が出てきた。

さてさて、チタンティップが折れたとな。
ボクの制作したロッドでは初めての事なのでちょっと気になっていた。

では、預かったロッドの状態を見てみよう。
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なるほど。
確かにチタンティップの差し込み部の途中から折れてるね。
ブランクの中に折れたチタンが入ったままだから、ブランクを少しカットして修理しないといけない。

金属疲労が1箇所に蓄積しにくいように、チタンティップの差し込み部のテーパーは多段にしないようにしていたんだけどな。
おそらく、前回のブランク破損時に目に見えないダメージが入っていたんだろうと予測。
前回の修理時の記事はこちらをどうぞ。


チタンの差し込み部が少しだけ曲がっていたのを、手曲げで修正したのがいけなかったみたいだ。
こういう時は、面倒でもチタンの差し込み部もカットして削り直した方が良さそうだ。
勉強になりました。

それでは、修理の工程に入りましょう!

ブランクに残ったチタンを取り出す

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まずはスレッドとガイドを取り除く。
今回はブランクにダメージは無いようだ。
良かった。

それでもチタンが見えないのは厄介だな。
ブランクを少しカットしますか。
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補強とカットする位置の目安を兼ねて、マスキングテープをキツく巻く。
ペンチでチタンを掴めるように、3mm程度ブランクをカットしよう。

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ブランク部の周辺をダイヤモンドカッターで切り込みを入れていき、取り残されたチタンの周りのブランクを剥ぎ取る。
よしよし、チタンが顔を出した。

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チタン部をライターで少し炙って接着剤を柔らかくしたら、チタンの先端をペンチで挟んで引き抜く。
この時、捻りながら引き抜かずに真っ直ぐ引き抜くようにすれば、ブランクへのダメージが少なく済む。

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 無事に取り残されたチタンを回収。
ここからの作業は、普通にチタンティップを結合する工程と同じ。

チタンティップの差し込み部を削り直す

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卓上旋盤を利用して差し込み部のテーパー加工を済ませる。
最後に、差し込み部をダイヤモンドヤスリで傷を付けてザラザラにして、接着剤の足付け強化をするおまじない。

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ためしに結合してみて、ガイドが真っ直ぐになる位置を確認してマーキングしておくと、接着剤を付けてからの結合が楽になるよ。

ガイドを付けて、コーティングしたら完成

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あとはスレッドをガッチガチにテンションかけて巻いて、コーティングする。
久々のスレッド巻きなのに、一発でキレイに巻けて気持ち良いわ。
指先が感覚を覚えていて、腕が落ちていなくて一安心。

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久々のコーティング剤は、硬化が始まっていたので買い替え決定。
残りわずかだったからちょうどいいや。

さあ、これでまた戦える。
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ビルドロッドは、釣果を上げるためのものではない。
自分の幸福度を上げるためのものだ。

『このロッドだから釣れた』
『このロッドだから感じ取れた』

そんなものは無いと思う。
偉い人が言ってた。

『アタらなければどうということは無い』

そう、アタらなければどんな高価なロッドを使ってようが、100均のロッドを使ってようが同じホゲ。
同じホゲなら、ホゲるまでの過程が楽しめる方が良いに決まってる。

釣れた時?
そりゃあ、自分で作ったり自分専用に作られたロッドで釣った方が楽しいでしょ。
だから、ボクはロッドビルドがやめられないみたい。

それでは、素敵なFishing Lifeを!