ガラパゴス化(ガラパゴスか、和製英語: Galapagosization)とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島生態系になぞらえた警句である。ガラパゴス現象(Galápagos syndrome)とも言う。

Wikipediaより抜粋

“ガラパゴス化”と聞いて、パッと思い浮かぶのは“ガラケー”って人も多いのでは?
「ガラパゴス化した携帯電話」が略されて、今では理由も知らずにガラケーと呼んでいる人がいるほど。
ガラケーと呼ばれるようになった由来には触れないので、気になる人は自分でググってください。

孤立した環境下でのみ最適化されて独自の進化を続けた姿を“ガラパゴス化”と言うらしい。
外敵の居なかったガラパゴス諸島で独自の進化を遂げた生態系のことを例えて言っている。

 その“孤立した環境下のみに最適化されて独自の進化を遂げる”っていう部分が、プライベートロッドビルダーのロッドに当てはまるんじゃないかなぁとふと思ったんです。

DSC_0229

ボクが好んで良く行くポイントは、そこそこ水深があり、潮流も有るしコロコロ変わる。
表層にバイトレンジが有ることは殆ど無く、中層からボトムにバイトレンジが有ることが殆ど。
座り込んで、キャストをしたらボトムまでカウントをとり、重い潮を探してリグを重い潮に乗っける。
重い潮に乗せた状態をキープし、殆どアクションしないでアジからのバイトを待つ。
時には軽くアクションを織り交ぜる。
「ガッ」「コッ」「コンッ」「トンッ」「カスッ」「チッ」「クンッ」
様々な種類の反響を感じ取り、鬼合わせをしてバットから重みをしっかりと感じながらアジとやり取りを楽しむ。

この特定の場所での一連の流れを、最高に楽しめるロッドを作る。
あの場所で、キャストからキャッチまでを最高に楽しむためのアジングロッド。

他のシチュエーションでの楽しみ方なんてどうでも良い。
どんなシチュエーションでもそつなくこなせるロッドなんて、市販品に求めりゃ良いんだ。

手の大きさ、好みのテンション維持、取り回しのしやすさ、見た目の好み、キャスト性能。
全てはボクの好みの為に作られたアジングロッド。
ロッドビルダーそれぞれが自分の好みの場所で、自分が快適に楽しくアジングが出来るように、進化をしたアジングロッド。

DSC_0227

まさしくガラパゴスロッドじゃないか?
むしろ、その“ガラパゴス化したロッド”こそが個人で楽しむロッドビルドの醍醐味だと思うんだ。

ボクがロッドビルドを始めた頃は、市販されているチタンティップのアジングロッドは無かったから、ただチタンティップのアジングロッドを作るだけでも意味が有った。

ところが今は、市販されているチタンティップのアジングロッドが有る。
実売3万円前後でだ。
ボクの作るロッドのパーツ代だけでもそれくらいの金額になる。

チタンティップのアジングロッドを手にするとなると、「買う」か「作るか」を天秤にかけるようになったわけだ。
※「作ってもらう」という選択肢もあるけど。

デザイン、調子、ホールド感、キャスト性能、反響や操作。
他人には笑われたって、なんと思われようと、自分のためだけに進化させたロッドで、アジングを楽しんでいこうと改めて感じたという話でした。

DSC_0228

というわけで、ボクの気に入っている超ショートエンドやロングチタンのアジングロッド。
あなたにとってはクソなロッドの可能性も有るよ。
だって、ボクの楽しみのことだけを考えて作ったロッドだから( ´艸`)

それでは、素敵なFishing Lifeを!

ロッドビルドに関するまとめ記事はこちらをどうぞ。
アジングロッドのロッドビルド記事まとめ。迷ってるなら始めてみようロッドビルド。